枇杷(びわ)

8月

梅雨が明けて、毎日毎日、暑い日が続いています。
この時期、冷たいものが恋しくなりますが、あまり食べ過ぎるとお腹をこわす原因に。
こんなときは、漢方の力を借りて、暑気払いをしてしまいましょう。

今回取り上げるのは、『枇杷』です。

枇杷というと、皆さんは果物のイメージが強いでしょうか。
でも、意外にも、枇杷は果実としてよりも、その葉の薬効が注目されているのです。

確かに、枇杷の葉の薬理作用としては抗炎症作用と抗菌作用が知られています。
インドの仏教経典には、枇杷の樹を『薬王樹』、葉を『無憂扇』と呼び、『万病に功を奏す』と記されているのだとか。
また中国の『本草綱目』にも枇杷の葉が『胃を和し、気を下し、熱を静し、諸毒を解し、脚気を療ず』と説明されているそうです。

漢方では止咳、止嘔の効能があるとされ、咳や痰、鼻血、嘔吐などの軽減に用います。また、食中毒や下痢にも用います。

枇杷の葉で作られ枇杷葉湯は、日本でも江戸時代から明治時代にかけては暑気払いの妙薬として有名でした。

夏負けに、胃腸の弱りに、解毒に効くと評判で、街頭で『枇杷葉湯』を売り歩く声は夏の風物詩のひとつだったようです。

このほかにも、アセモや湿疹を治療する浴湯料として使われていたようです。
今でも、枇杷の葉エキスを使った入浴剤がありますね。
これも立派な民間療法なのです。

暑い日に、クーラーの利いた部屋で冷たいものを食べて涼むのもいいのですが。
たまには、昔ながらの方法で暑気払いをしてみませんか?
何か素敵な発見があるかもしれません。

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